豊かな自然を次代に引き継ぐために
道路一本作る場合であっても、牛馬によって木材を山の奥から運び出していた時代の牛馬道と、今日のスーパー林道に代表されるようにいわゆる多目的・広域的な林道の建設とは、規模においても質的にみても全く異なっています。
繰り返えしになりますが、自然の活用はその土地の潜在能力を維持しうる範囲で行なわなければなりません。
ペンタキープなどガーデニングが趣味の人はわかりますよね。
どこまでその場所の自然が人間によって利用出来るか、どこで利用を制限し、逆に保全・保護すべきかの判断が求められているのでありますが・・・
その難しさはちょうど人事管理の困難さに似ているかもしれません。
人事管理をする場合、現在の職場がそのままその人の将来の職場として最適であるかどうかという、管理者にとってきわめて難しい、厳しい判断をせまられます。
同様に、物言わぬ、しかもなかなか本性を見せない植物や自然、つまりさまざまな人聞の影響下に変えられている代償植生や文化景観域内にある自然の活用の限度・・・
これを厳密に把握することにはかなりの困難をともなうことは事実です。
基本的には、その土地あるいは自然を保護・利用しようとする計画者・責任者が現地を十分に踏査し、その土地の地形・地質・植物・動物、さらに自然環境全体を総合的に現場で判断すべきです。